校長あいさつ

メッセージ

本校は1962年(昭和37年)4月、高校進学者数の急増と県民の間に高まっていた大学進学熱に対応すべく、県下5番目となる普通科単独校として開校しました。「高きを求め 誠に生きん」を校訓とし、創立以来60年を超える歴史の中で、常に未来を見据え、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を追求してきました。

教育理念と特色

本校が掲げる「文武一貫」の精神は、「文武両道」の概念をさらに深化させたものです。単に学業と部活動を両立させるだけでなく、それぞれの活動で培われる知識、技能、精神力が相互に作用し、より高次の学習成果、競技成績、人間形成へと結びつくことを目指しています。
実際に、生徒は、日々の学習活動はもちろんのこと、学校行事、そして部活動にも真摯に取り組みます。知的好奇心を刺激する授業展開、仲間と協力し達成感を分かち合う学校行事、そして心身を鍛え人間性を高める部活動、その全てが生徒たちの成長の糧となっています。

学習活動

生徒が自らの進路を明確に意識し、高い目標を掲げて勉学に励むことを全面的に支援しています。その結果、多くの生徒が大学進学を志し、難関大学への進学実績も着実に増加しています。これは、生徒自身の努力はもちろんのこと、きめ細やかな進路指導と学習支援の賜物であると確信しています。

部活動

運動部・文化部ともに活動は活発で、技術の向上だけでなく、礼儀や協調性、そして目標達成への強い意志を育んでいます。その成果として、毎年、全国大会および北信越大会への出場・参加を多数果たし、輝かしい足跡を残しています。

自然科学コース(平成9年度開設)

本コースは、身近な自然科学の課題に対し、生徒が主体的に向き合い、科学的・総合的な視点から探究する能力を養うことを目的としています。観察、実験、実習等を教育活動の柱とし、実践的な学びを通して生徒の知的好奇心を深く刺激します。「自然科学探究」や「課題研究」といった特色ある専門科目を設置することで、高度な専門知識と探究心を育み、将来の科学技術分野を牽引する人材の育成に注力しています。生徒たちは、自ら問いを立て、仮説を検証し、結果を考察する過程を通じて、論理的思考力や問題解決能力を飛躍的に向上させています。

本校が目指す姿

これまでの輝かしい実績と伝統を礎とし、本校はさらなる飛躍を目指し、新たな教育の展開を図っています。予測不可能な未来社会においても、生徒一人ひとりが文武一貫の精神を理解し、教養豊かな人格を陶冶し、高き理想の達成に向けて自ら道を切り拓き、社会に貢献できる人材へと成長できるよう、全教職員が一丸となり教育活動に尽力してまいります。生徒たちが本校での学びを通じて、生涯にわたる学習意欲と、変化に対応できる柔軟な思考力を身につけ、社会で活躍できる基礎を築くことを目指します。

令和7年4月 富山県立富山東高等学校長 藤田 俊英